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子どもが失敗しても、「きっと大丈夫だよ」って言えるのに、 自分にはなかなかそう言ってあげられない——。
そんな経験、ありませんか?
育児をしていると、ママは“信じる力”を毎日のように使っています。
子どもの未来を、成長を、笑顔を信じて。
だけどふと立ち止まると、自分自身にはどうでしょう?
「私なんて」「また失敗したらどうしよう」 そんな言葉が、無意識のうちに自分を縛ってしまっているかもしれません。
今日は、「信じる力」を“自分のため”に使うという視点について、 ヨガ哲学を交えながら一緒に考えてみましょう。
目次
子どもにはできて、自分にはできない“信じる力”の矛盾

朝の支度で忘れ物をして泣きそうなわが子。
「大丈夫、次はできるよ」
「間違えても、またやり直せるからね」
そんなふうに、私たちは子どもに“信じる言葉”を自然とかけています。
だけど自分のこととなると、
「こんなミス、何度目だろう…」
「またうまくいかなかったらどうしよう」
いつの間にか、自分には厳しいまなざしを向けてしまっていませんか?
実はこの差の裏には、“ある思い込み”が潜んでいます。
それは、「私は変われない」「私は失敗する人間だ」という無意識のラベル。
なぜ私たちは、自分を信じるのが苦手なのか?

その理由の一つに、過去の経験の蓄積があります。
「前にも失敗した」
「うまくいかなかった」
その記憶が、あたかも“統計”のように自分に貼りついて、
“今の私”の判断材料になってしまっているのです。
脳科学の研究でも、ネガティブな記憶の方が強く残りやすい傾向があることがわかっています。
(Kensinger, E. A., 2007)
でも、ちょっと待って。
細胞は日々生まれ変わり、私たちの心も、意識も、日々更新されています。
“今の私”は“過去の私”とは違う存在なのです。
自分を信じられない理由は“過去の統計”だった?

「またうまくいかないかも」という思考の正体。
それは、過去のデータをもとにした“未来予測”にすぎません。
でも、子どもに対してはそんな見方はしないはず。
昨日できなかったことが、今日できるようになる。
そんな変化を、私たちは日々子どもから教わっています。
だったら——。
自分にだって、もう一度やり直す力があるって、
信じてあげてもいいのではないでしょうか?
今この瞬間から“わたし”を信じる方法

自分を信じるとは、無理にポジティブになることではありません。
大切なのは、「今の私は、何を信じてあげたい?」と問いかけること。
今日からできる小さな習慣をいくつかご紹介します。
・「私、がんばってるよね」と声に出してみる
・日記に、できたことを3つだけ書き出す
・鏡の前で「今日の私、いい顔してるんじゃない?」とつぶやく
これらの行為は、自己肯定感を育むうえで非常に効果的です。 ある研究では、自己受容のための自分との対話が、ストレス軽減や自信回復に貢献すると報告されています(Affirmation Theory, Creswell et al., 2005)。
ヨガ哲学に学ぶ「自分への信頼を育てる」視点

ヨガの哲学では、「今この瞬間の私」に意識を向けることが重要視されます。
それは「アヒムサ(非暴力)」という教えにも通じます。
他人には優しくできるのに、自分にはなかなか優しくできない。
でも、まず“内側の暴力”——つまり、自分を責める思考をやめることが、
本来の自分とつながり直す第一歩になるのです。
信じる力は、未来をつくる力。
過去ではなく、“今のわたし”を信じることが、
これからの選択と人生を変えていく大切な土台になります。
まとめ

「信じる力」は、子どものためだけじゃなく、自分にも使っていい。
むしろ、ママが自分を信じられるとき、 子どもにも“本当の信頼”が伝わっていきます。
今日のあなたは、昨日のあなたとは違う存在。
今この瞬間の“わたし”に、そっと問いかけてみてください。
「私は、何を信じてあげたい?」
◾️ 秋山裕美|あきやまひろみ
Re:Me Yoga主宰|ヨガ講師|瞑想アドバイザー
Soin Design Candle 代表|キャンドルインストラクター
Re:Me Yoga
== 心の声に気付き、
本来の自分へ還る時間 ==
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