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「あ〜またイライラしてしまった…」 「なんであの人、いつもああなんだろう?」
そんなふうに、ふと否定的な気持ちがよぎること、ありませんか? それが自分自身に向く時もあれば、誰かの言動に向くこともある。
忙しさやストレス、ちょっとした心の疲れがたまってくると、どうしても心がピリピリしてきますよね。 だけど、そんな時に“ある視点”を思い出すだけで、心がふっとほどけていくことがあるんです。
それが、「心の中に“プラマイゼロ”の習慣を持つ」ということ。 ヨガの教えにも通じるこの考え方を、今日は一緒に見つめてみませんか?
目次
気づかないうちに心は“否定のクセ”に染まっている

「なんでこんなこともできないの?」
「どうしてまたこんな言い方するの…?」
気づいたら、心の中でつい誰かや自分を責めている。そんな経験はありませんか?
私自身、息子が年長さんだった頃、何度も「また忘れ物!?」ときつい言葉をかけてしまったことがあります。
けれど、ふと立ち止まって考えると、それって“できなかったこと”だけに目を向けていたから。
人は、ネガティブな出来事のほうが記憶に残りやすいと言われています。 心理学の研究でも、ネガティブな感情の方が脳に強く刻まれる傾向があることが示されています。
つまり、放っておくと“否定”が自然と心を支配してしまうのです。
否定が出たら、ひとつ肯定を思い出すという習慣

そんなときに試してほしいのが、「否定のあとに肯定をひとつ思い出す」という習慣。
たとえば…
「今日もイライラしちゃった」→「でも、ごはんだけはちゃんと作った私、えらい」
「また忘れ物」→「でも、昨日はちゃんと靴をそろえてたな」
小さなことでもかまいません。 自分や誰かを否定しそうになったら、その直後に“肯定の視点”を思い出してみるのです。
この習慣は、否定をなくすのではなく、「心の中のバランスを整える」ためのもの。
それが、ママとして、そして一人の人として、毎日を心地よく生きるためのベースになっていきます。
プラマイゼロの視点がもたらす心の安定

否定と肯定。 どちらか一方に偏るのではなく、両方があることを認めて、整えていく。
それが“プラマイゼロ”の心の持ち方です。
この視点を持つようになってから、
私は「今日はダメだった…」という日でも、「でも、全部がダメだったわけじゃない」と思えるようになりました。
感情にのまれず、整えていく力。
それは、毎日の中でほんの少しだけ「心の声」をキャッチする時間を持つことから育っていきます。
子育て中のママにとっての“中庸”の大切さ

ヨガでは「中庸=バランスのとれた心の状態」がとても大切にされています。
どちらかに偏ることなく、真ん中に戻ってくる力。
特に、子育てという“揺れやすい”毎日を送るママにとって、これはとても大切な考え方です。
朝は笑って送り出せたのに、夜には怒りすぎて自己嫌悪。そんなアップダウンは日常茶飯事。
でも、そんな日々でも、心に「真ん中」を取り戻す練習をしておくと、立ち直りが早くなる。
それが、次の日のあなた自身を助けてくれます。
ヨガ哲学から学ぶ心の習慣づくり

ヨガ哲学では、物事を「良い・悪い」で分けずに、ただあるがままに見る練習を大切にします。
誰かをジャッジしない。自分も責めすぎない。
「今日はこんな日だったんだな」
そんなふうに、ただ感じて受け止める。
そうして心の中に少しでもスペースができてくると、プラスとマイナスを無理に操作しなくても、自然と整っていくようになるものです。
“中庸”は、ヨガのポーズと同じ。最初はぐらつくけれど、毎日続けるうちに、だんだんと体も心もその場所を思い出していきます。
まとめ

否定の気持ちが浮かんだときに、無理やり消そうとしなくていい。逃げなくていい。
ただ、そこにもう一つ、肯定の視点をそっと添えてみる。
それが「心の中に“プラマイゼロ”の習慣を持つ」ということ。
毎日が完璧じゃなくてもいい。 今日もがんばったあなたに、やさしい視点を届けられますように。
◾️ 秋山裕美|あきやまひろみ
Re:Me Yoga主宰|ヨガ講師|瞑想アドバイザー
Soin Design Candle 代表|キャンドルインストラクター
Re:Me Yoga
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本来の自分へ還る時間 ==
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