【心は、揺れるもの】子育てに追われる毎日で“自分”を見失いそうなあなたへ。ヨガ哲学で心を整えるヒント

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悩む女性

朝から晩まで、子どものことでいっぱいの毎日。
怒って、我慢して、反省して、また怒って。
そんな自分に、「私はこんな母親になりたかったんだっけ?」って、ふと思うことはありませんか?

でもね、感情が揺れるのは、決して「ダメな母親」の証じゃない。
それは、あなたが真剣に向き合っている証なんです。

今日はそんな「揺れる心」と、どう向き合えばいいのか、ヨガ哲学の視点からやさしく紐解いてみたいと思います。




「感情に振り回される毎日」それって、私だけ?

「もう!何度言ったらわかるの⁉︎」
気づいたら、また声を荒げてしまっている自分。
そんな自分に落ち込んで、寝顔を見ながら「ごめんね」って泣く夜。

私自身、息子がまだ幼かった時は、感情のジェットコースターに乗っているような日々でした。
朝はやさしいママかと思えば、夜はイライラママ。
自己嫌悪のループの中で、何度も「こんな自分、もうイヤだ」と思ったりもしました。

でもね、それって「母親として失格」なんかじゃなくて、真剣に育児と向き合ってる証拠なんですよね。

実際に、子育て中の母親の約7割が「感情の起伏が激しくなった」と感じているという調査データもあります(※日本小児科学会「子育ての心理的負担に関する調査」2023年)。

感情が動くのは、心がちゃんと生きている証。
それに、私たちの心って、もともと「動く」ものなんです。

「心は波のようなもの」

ヨガ哲学では、「心=チッタ(Citta)」は常に動いている性質があるとされています。
その動き(=ヴリッティ)は、外の刺激や内側の思考・記憶・想像によって起こる“波”のようなもの。

つまり、心が揺れることは「自然」なことで、止めようとしても止まらないのが前提なんです。

それを知ったとき、私はふっと楽になりました。
「感情が揺れても、それでいいんだ」って。

大切なのは、「波をなくすこと」ではなく、波が来たときに溺れずに、そっとその波を“見ている”自分でいること

そう考えるだけで、感情にのまれることが減ってきました。

“今の私”では解決できない悩みもある

「この問題、どうすればいいの?」
「どうして私はこんなに不安なんだろう…」

そんな悩みに出会ったとき、私たちはつい「今すぐ解決しなくちゃ」と焦ってしまいますよね。
でもヨガではこう考えます。

“今の自分では解決できない感情は、未来の自分が解決する”

だから、「いまは“保留”でいい」んです。

例えば、子どもの発達の悩みや、夫婦関係、キャリア…。
すぐに答えが出ないことってたくさんあります。

でも、「とりあえず、今日はお味噌汁だけ作った」とか、
「今日は怒らずに1回深呼吸できた」とか。

そうやって、小さな行動を積み重ねていくことで、未来のあなたが、その悩みに向き合える強さを育ててくれます。

子育てママに必要なのは「整える」時間

私たちは、つい「がんばらなきゃいけない」「やらなきゃいけない」と思いすぎて、自分の心の状態を後回しにしてしまいがちです。

でもね、子どもの笑顔を守るには、まずママ自身の“心”が整っていることが大切なんです。

だからこそ、日々の中に「整える時間」を持つことが必要。
それは1時間のヨガじゃなくていい。
1分でもいいから、深呼吸して自分の心に「いま、何を感じてる?」って聞いてみてほしいんです。

ヨガは「ポーズを取ること」だけが目的じゃありません。
“自分の内側に意識を向ける”ことそのものが、ヨガなんです。

今日からできる、心を見つめるプチ習慣

「心を整えたい」と思っても、育児の中では時間がない。
そんなときは、“ながら”でもできるプチ習慣を取り入れてみてください。

たとえば…

  • 朝、洗濯物を干すときに空を見上げて深呼吸する

  • 怒りそうになったとき、10秒だけ呼吸に意識を向ける

  • 夜寝る前に、「今日一番嬉しかったこと」を思い出す

これだけでも、あなたの「心の波」に気づくことができます。

感情を抑え込むのではなく、
ただ静かに見つめて、
「私、今こう感じてるんだね」って気づいてあげる。

それだけで、心は少しずつ静まり、自分に戻る感覚が生まれます。

まとめ

心は、揺れるもの。

それはダメなことでも、未熟な証でもありません。
それだけ“真剣に生きている”ということ。

でもその波に振り回されそうなときは、
少しだけ立ち止まって、「心の波」をただ見つめてあげる時間を持ってみてください。

ヨガ哲学は、そんなあなたをやさしく包み、
未来のあなたへバトンを渡してくれるはずです。

揺れることも、悩みを抱えることも、全部まるごと「あなたらしさ」。
今日もそのままで大丈夫。
未来へ繋がる「整える時間」を、大切にしていきましょう。

 

◾️ 秋山裕美|あきやまひろみ
Re:Me Yoga主宰|ヨガ講師|瞑想アドバイザー
Soin Design Candle 代表|キャンドルインストラクター

Re:Me Yoga
== 心の声に気付き、
本来の自分へ還る時間 ==

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ABOUTこの記事をかいた人

ヨガ講師(Re:Me Yoga主宰)&キャンドルインストラクター(Soin DesignCandle店主)として活動中の東京都在住、一児の母。 このブログでは、育児に関する情報だけでなく、 毎日頑張っているママさんたちがゆったりと心をほどき、自分らしい子育てを楽しめるよう、ヨガやマインドフルネスの視点からもお役に立てるヒントをお届けしていきます。