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「ねえ、どうして分かってくれないの？」
そんな言葉が心の中でぐるぐる回ったこと、ありませんか？
子育てをしながら家事や仕事をこなす日々の中で、「もっと協力してくれたらいいのに」「なんで私ばっかり…」と感じた経験は、ママたちにはきっと一度や二度ではないはず。
でも、実はそのモヤモヤ、相手に態度を改めてもらうことではなく、「自分がどうありたいか」を見つめ直すことで、ずっとラクになるかもしれません。
今回は、ヨガ哲学の視点を交えながら、「相手に期待する前に、自分を育ててみる」というテーマで、子育て中のママたちの心がふっと軽くなるヒントをお届けします。
目次
「こうしてくれたらいいのに」と思う瞬間
「夫がもっと手伝ってくれたら…」
「子どもが言うことを聞いてくれたら…」
そんなふうに思ったこと、きっとありますよね。
私も、息子がまだ小さい頃、夫が帰宅してもスマホを見ながら椅子に腰掛けている姿に、なんとも言えない気持ちになったことがありました。
「どうして私ばっかり？」「少しでいいから察してほしい」——そう感じるたびに、どこか虚しくなって、自分ばかりが頑張っているような気さえしてしまったのです。
でも同時に、「このまま、変わるかどうかもわからない夫の行動を待ち続けるのは、もっと苦しいかもしれない」とも思いました。
そんなとき、「こうしてくれたら嬉しいな」と感じることを、まずは自分の中で整理してみるようにしてみたのです。
まずはノートに書き出すだけでもOK。
頭の中で渦巻いていた思いが、文字として可視化されることで、自分の本音や願いに気づけるようになりました。
このプロセスは、自分の中にある感情や願いを客観視するための大切な一歩。 相手に一気にぶつけるのではなく、まずは「私はどうしてほしかったのかな？」とやさしく問いかけてあげるだけで、心が落ち着いていくのを感じられるようになります。
ポイントは、相手に一度にすべて伝えようとしないこと。
書き出した中から、今週はこれをひとつだけ伝えてみよう——そんな小さな目標を立ててみる。
そして、伝えられたらチェックをつける。
相手が変わるかどうかは、正直その人次第。変わらない可能性もある。でも、言えた自分はすごい！
その一歩を、自分自身でしっかり認めてあげることが、とても大切です。
自分の感情を書き出すという第一歩
書き出すことで、私たちは自分の中にある“本音”に出会います。
これは、ヨガ哲学でいう「スワディヤーヤ（自己探求）」に通じる行為です。
感情は決して間違いではなく、自分を守ろうとするサイン。
その声を無視せず、書いて向き合っていくことで、次第に「相手にぶつける」より「自分で消化できる」ようになっていきます。
ヨガ哲学に学ぶ“執着を手放す”という智慧
ヨガ哲学では、「ヴァイラーギャ（離欲・執着を手放す）」という考えがあります。
「こうしてほしい」「こうあるべき」という思いにとらわれすぎると、心が硬くなり、苦しみを生みやすくなってしまいます。
相手が変わるかどうかをコントロールしようとするのではなく、「私はどう在りたいか」にフォーカスする。
この視点があるだけで、驚くほど心が軽くなっていきます。
小さな一歩が、自分を大きく育てる
今週ひとつ伝えることができたら、それは立派な進歩です。
私たちは「変化＝大きな出来事」と思いがちですが、実は心を育てていくのは、日々の小さな選択の積み重ね。
言えなかった日があっても大丈夫。
「今日はちょっと疲れてたな」「またタイミング見て言ってみよう」と、柔らかく受け止めてください。
自分の内側に目を向けることで、心が自由になる
他人にばかり目が向いていると、どうしても心が落ち着かなくなってしまいます。
でも、「私は本当はどうしたいのか」「どんなふうに過ごしたいのか」に目を向けていくと、自然と自分の軸が整ってきます。
ヨガのプラクティスも同じ。
身体の動きより、内側の感覚を大切にすることで、心が静まり、日常生活においても自分らしい選択ができるようなってくるのです。
まとめ
「相手が変わってくれたら」と願う気持ちは、誰にでもある、ごく自然なもの。
でも、そこに執着せず、自分がどう在りたいか、自分に何ができるかに目を向けてみると、関係性も、自分自身の心の在り方も、驚くほど変わっていきます。
今日できたことにマルをつけてあげましょう。
それは、あなた自身を育てる何よりの力になります。
◾️ 秋山裕美｜あきやまひろみ
Re:Me Yoga主宰｜ヨガ講師｜瞑想アドバイザー
Soin Design Candle 代表｜キャンドルインストラクター
Re:Me Yoga
＝＝ 心の声に気付き、
本来の自分へ還る時間 ＝＝
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